日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。 スウェーデン留学中のスタッフ3名によるヨーロッパ歯科最新情報もお伝えします。

東北大学共催:弘岡秀明 歯周インプラント補綴コース(第2回)

歯周インプラント補綴コースの第2回が開催されました。
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第2回はインプラントの埋入と印象採得の講義と実習、そして補綴処置においては補綴装置(被せ物、義歯、インプラント上部構造など)のクオリティーも重要であるため、普段からスウェーデンデンタルセンターでの補綴装置の作製をしてもらっている歯科技工士にも講義をを行ってもらいました。

本コースで使用するインプラントは、世界最大の歯科材料メーカーであるデンツプライシロナ社のアストラシステムです。アストラインプラントと弘岡先生の関係は長く、弘岡先生がスウェーデン・イエテボリ大学留学時代にアストラインプラント開発に携わっており、帰国後から現在にいたるまで20年以上にわたり使用しています。
本コースはデンツプライシロナ社の協賛であるためデンツプライシロナ社からの新システムの説明もありました。その後、東北大学の実習室をお借りして、マネキンを使いインプラントの埋入実習が行われました。
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第2回は技工士の講義があるため、受講生の先生方の何名かは普段一緒に仕事をしている技工士とともに受講されました。
重度の歯周病に罹患した動揺する歯への補綴処置は複雑で難易度が高いのですが、さらに本コースではインプラントも絡むため、より複雑になっております。 それは歯科医師だけでなく歯科技工士にも共有してもらう必要があるのです。技工士であっても普段なかなか見ることのないできない繊細な職人芸に刺激を受けたのではないでしょうか。

次回も引き続き複雑な技工セクションが続きます。担当してくれる技工士と上手く連携をとり実習を円滑に進めていきましょう。そして手の込んだ技工セクションに触れることで担当してくれる技工士に感謝しましょう!

東北大学共催:弘岡秀明 歯周インプラント補綴コース

9月から、弘岡先生による待望の、歯周インプラント補綴コースが始まりました。
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東北大学歯学部正門前

このコースは、20年以上継続している歯周病学コースとは異なり、歯周補綴及びインプラントの実習を軸としたコースであるため、実習施設を完備する仙台の東北大学歯学部を使用しています。
開業医が国立大学とコラボレーションしてのセミナーはまれで、本コースは東北大学大学院歯学研究科の施設を使用するだけではなく、共催である東北大学の教授陣の講義も組み込まれています。
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東北大学歯学部実習室

歯周補綴治療というのは、従来であれば抜歯になってしまうような重度歯周病に罹患した歯を、適切な歯周治療により歯周病の進行を止めた後、歯の周囲の組織を喪失してしまい単独では咬み合わせの力に耐えられなくなってしまった残存少数歯を土台とし、補綴装置(ブリッジ)により連結固定することで咀嚼機能、審美性を回復する治療方法です。
コースの目的である歯周インプラント補綴治療とは、さらに残存歯が少なく天然歯のみでは力に耐えられないケースで、インプラントのサポートにより機能を回復する治療方法です。歯周病に罹患した歯を抜いてインプラントを埋入するのではなく、歯周治療により残した歯を長く口腔内に維持するためにインプラントを利用するのです。 
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東北大学歯学部講義室

残存歯が少なくなると、歯周病の治療が成功し病気を治せたとしても、補綴処置ができないと歯を残すことができません。歯を残すためには歯周病の治療のみならず、補綴処置を正確に行える知識と技術が要求されます。動揺が残る少数歯に行う補綴処置には、通常の補綴処置とは異なる多くのノウハウが必要となります。
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スウェーデンデンタル仙台3F講義室

記念すべき第1回は、歯周補綴治療の歴史的背景から、実際に歯を削る実習まで実際の症例を提示しながら行われました。スウェーデン留学時代から、多くの歯周補綴治療を行なっている弘岡先生の知識と経験に基づくコースは、理論とノウハウをバランス良く学ぶことが出来るように構成しております。

仙台での開催にも関わらず、大阪、富山、静岡など、全国から受講生が参加されていることからも、歯周補綴治療に対する関心の高さが伺われました。 

FDI(国際歯科連盟)に弘岡先生が招聘されました!

5月中旬に弘岡先生が歯科における最大の国際組織である”FDI(国際歯科連盟)”に招聘され、チューリッヒで開催された会議に参加しました。
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なぜ招聘されたかというと、FDIが一般開業医に対する ”インプラント周囲病変” の啓蒙が必要と考えて世界各国から24人の研究者を呼び新たなコンセンサスを作成することになったからです。弘岡先生はわずか24人の1人として日本からただひとり招聘され ”インプラント周囲病変の診断” を担当しました。
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ミーティングは朝8:30からスタートし、まず24人が順番にプレゼンテーションを行うのですが、まさかの弘岡先生がトップバッターだったとのことです。その後ディスカッションを行い、グループに別れてコンクルージョンを作成、次の日には再度ディスカッションし、まとめあげるというランチも忘れるほどのタフなミーティングになったそうです…
ディスカッションにおいてはエビデンスのない治療法などは切り捨てられ、議論にもならないそうです。インプラント周囲病変は未だわかっていないことも多く、様々な治療方法が乱立している状況ですが、今回のFDIからの最新のコンセンサスレポートにより一般開業医にもわかりやすく整理されることが期待されます。
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さて、爪痕を残さずに帰るわけにはいかない弘岡先生はというと、ミーティングをしたメンバーと飲んでいたバーで財布を失くしたことに気がつき、世界のトップデンティスト達に財布探しをさせ、最後はイエテボリ大学の同級生(10歳も若い)におごってもらうという大失態をぶちかましました。これにより世界のトップデンティスト達の記憶に弘岡先生の名前が刻まれたのです…
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ところが、なんとヨーロッパにもかかわらず次の日、帰国のフライト時間ギリギリに手付かずの財布が見つかったのです!!弘岡先生がスイスの治安を身をもって証明しましたので、スイス旅行予定の方は安心して財布を紛失してください。

WHITE CROSS Liveセミナー!!

4月26日、弘岡先生が歯科医療従事者用ポータルサイト"WHITE CROSS"のLiveセミナーを行いました。

"WHITE CROSS"による歯科専門求人メディア"d.Style"サービスイン特別講演とのことで、歯科医院の仕事が終わった20:00時から全国の歯科医院やご自宅に講演を生放送し、Liveで質疑応答を行うという21世紀にふさわしいスタイルのセミナーです。生放送に強い?弘岡先生に最高のステージが用意されたのです。
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講演内容は『歯周病患者のインプラント治療;誰でも知っておきたいインプラント周囲病変の知識 〜歯科医療の発展から生まれた病気との戦い〜』というタイトルでインプラント周囲病変について2時間に及ぶ講演となりました。
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近年の歯科医療界におけるトピックの1つであるインプラント周囲病変は、インプラントが埋入されなければ当然起こらない病気ですからインプラント治療を行っていない医院では発生しない病気ですが、インプラント治療が普及した今、他院で埋入されたインプラントに病気が発症し来院する可能性もあるため、すべての歯科医療従事者が知らなければならない病気となっているのです。
弘岡先生はスウェーデン留学時のインプラント周囲病変の研究が始まった時代からこの病気と向き合い、帰国後より啓蒙活動を行い、多数の書籍を執筆しているのでインプラント周囲病変の歴史から最新の知見まで豊富な知識に基づく興味深い講義となりました。
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受講者も北海道から沖縄まで予想を超える受講者数となり、時間内では答えきれないほどの質問が寄せられインプラント周囲病変に対する関心の高さが感じられました。

インプラント周囲病変を発症させないためには、安易に抜歯を行いインプラントを埋入するのではなく歯の保存に努めなければならないというメッセージを発信し、そして歯を保存するための、いよいよ今年9月より始まる歯周インプラント補綴実習コースの宣伝をちゃっかりしておりました。 

夢の新規歯周病治療器発表!!

1月25日に今年度5回目のJournal Clubが開催されました。
Journal Clubとは弘岡先生が主催する20年以上続く文献抄読会です。
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今回はゲストとして先日"Nature"に論文が掲載された東北大学大学院歯学研究科(http://www.dent.tohoku.ac.jp/field/cooperation/01/index.html)の菅野太郎教授をお招きして、菅野教授グループが長年研究しているラジカル殺菌技術を用いた新規歯周病治療器に関する自身の論文について、さらにはまだ発表前のデータや今後の展開について講演していただきました。
この研究には菅野教授と弘岡先生の古くからの良好な関係もあり、歯周病治療の専門家である弘岡先生もアドバイスをしています。
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歯周病などの口腔内の疾患の多くは細菌が原因なので、殺菌技術に関する数多くの研究があります。その中でも菅野教授グループらのラジカル殺菌技術は、殺菌消毒液や光殺菌治療などと比較して殺菌効率が良く、なおかつ安全性も高いものとのことです。そのラジカル殺菌技術を従来からの超音波を用いた歯周病治療器に組み込むことにより機械的な感染の除去に加え、同時に化学的な殺菌をまでも行ってしまう強力な治療器になるそうです。これにより歯周病治療がより簡単に、そして今までよりも重度の歯周病罹患歯の保存的治療の適応症が拡大するかもしれません。
2020年の実用化を目指し治験はすでに実施済みであり、有効性と安全性が実証されているとのことです。実用化しましたら真っ先に我々のグループで使用していくことになりそうです!新規治療器具開発がいかに大変か、そして多くの障害を乗り越えるための努力を垣間見ることができました。日本発の歯周病治療器が世界の歯周病治療に変化をもたらすことができるのか楽しみです。
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また、症例のプレゼンテーションはスウェーデン・イエテボリ大学歯周病科における弘岡先生の後輩である冨岡先生(https://tomioka-dental.com)と歯周病学会専門医である宮澤先生(http://miyazawa-shika.pepo.jp)によるもので、どちらも一流歯科専門誌である"歯界展望"のシリーズ"天然歯を守る"に掲載されたケースの発表でした。
歯を残すことにこだわり再生療法も用いた長期症例でした。多くの歯科医院では早々に抜歯されてしまってもおかしくない歯を、再生療法も含めた的確な治療と長期にわたる定期的なサポーティブセラピーにより保存した10年を軽くこえる長期症例は説得力がありました。
歯を保存することへのチャレンジを後押ししてくれるようなプレゼンテーションにみなさん安心したのではないでしょうか。
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