本日はQUINTESSENCEの吉田さんがいらっしゃいました。
現在弘岡先生が執筆中の演題に関する原稿を取りにきて下さいました。
詳しい内容は記載する事はできませんが、Reentryに関するトピックになっています。
一度外科処置を加えた部位に、もう一度切開をいれ状態を確かめる等の必要があるのか、人に切開を入れるその正当性に関して弘岡先生の意見が書かれています。
私も少しだけ執筆活動のお手伝いをさせて頂きましたが、とても歯科学的で、そして倫理的なお話だと感じました。
左から、吉田さん、弘岡先生
歯科の業界に入った時、学生の頃から医の倫理というものはよく考えさせられます。それは講義のカリキュラムに含まれるからではなく(もちろんそれもありますが)、実際に患者さんと接し、その現場を目の当たりにし、自然と考えさせられるという事です。
医者、歯医者は人を傷つける事が法律的に許される数少ない職業だと聞いた事があります。レントゲン撮影にしても、普段の治療にしても、少なくとも患者さんの体に侵襲を加えている事に違いはありません。しかし、当然そこにはその侵襲を遥かに超える利益を患者さんに提供する事が出来るという大前提があります。その医学的妥当性なく、患者さんに侵襲を加える事は法律でも許されてはいません(本当に当たり前の事ですが)。ではその医学的妥当性とは?その定義は実に抽象的で、犯罪と医療行為の線引きは意外にも曖昧なのかもしれません。ですから、術者はをの道徳心に従って慎重に行動する必要があるのだと思います。
毎日の事で意識が薄れがちですが、1つ1つの処置を重く真摯に受け止め、治療に当たらねばならないなと改めて教えて頂いたような気がします。
雑誌が出た際ぜひ一読して頂いければ、日々の臨床について考えるいいきっかけになるのではと思います。発売日は…近日記載致します。(忘れてしまいました、すみません)
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