日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

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コレクテッドエビデンスの生みの親

スウェーデンで学位を取得中の中村先生からメールが届きました。
向こうでの生活に関して後日ブログに掲載予定になります。
その前に今日は中村先生の紹介を少しさせていただきたいと思います。

中村先生は東北大学の補綴科で学位を取得し、その後カロリンスカ大学にて研究を重ねられている先生になります。
ペリオコースを受講され、何回か弘岡先生の鞄持ちをしながら諸国を巡り、研鑽を積まれた先生です。
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左から中村先生、弘岡先生

僕は直接的な面識はありませんが、コレクテッドエビデンスのもととなる、”鞄持ち旅行記”というものを書いた事でお名前をうかがっていました。この”鞄持ち旅行記”はとてもよく出来ていて、そのまま観光のガイドブックとして販売してもおかしく
ないほどの完成度です。
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”鞄持ち旅行記”表紙。
僕ははじめて”鞄持ち記”を読ませていただいた時、コレクテッドエビデンスを真似して作製したのかと思ったのですが、そうではなく、”鞄持ち旅行記”が先に作られて、そこから構想を得てコレクテッドエビデンスが作られたという事だそうです。…逆なんですね。 
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”鞄持ち旅行記”。中村先生がエビデンスをまとめている際に趣味で作製していたそうですが、かなりのクオリティです。こっちが先に作られた。

 
なんでも中村先生は弘岡先生のコースを聞きながら文献をまとめていて、 それがあまりにも端的でまとまっており、よく出来ていた為、弘岡先生と一緒にコレクテッドエビデンスを作り始めたとか。
その際の鞄持ちの記録をまとめたものが”鞄持ち旅行記”という事です。
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左が中村先生が作っていたエビデンス集。右がそれをもとに作ったコレクテッドエビデンス。元々はペリオコース受講生の為に左の原文が作られたが、印刷費用も高額で、出版した方が安くなるという事でデンタルダイヤモンド社から出版したとか。

つまり、中村先生はコレクテッドエビデンスの生みの親ともいえる存在なんだそうです。  
  • Posted by sweden_dc
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  • 12:36 | Edit

The longest day

先日、石川先生の記事よりProf. Ingvar. Ericsson 、Dr. Serino. Giovanniのお話がありました。個人的には I. Ericsson教授と2時間、何を話したかが気になります。初めて会った人間と2時間話しをするのは日本語でもなかなか大変です。さすが勉強熱心な石川先生です。

 Prof. I. Ericsson 、Dr. S. Giovanni、Dr. H. Hirooka三人そろって写った写真がありましたが、当時のエピソードは、Serino先生が来日された際によくお話してくださいました。
Serino先生は弘岡先生との日々をよく、"The longest day" と呼び、その象徴の様にあの写真を扱っていた様に感じます。
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"The longest day"(Dr.Serinoの講演資料より)…なぜSerino先生はそのように呼ぶのか…

 当時1980年代後半、弘岡先生はGöteborg大学歯周病科に属しながら、仲の良かったSerino先生を誘ってこっそりEricsson教授の所にインプラントを習いにいっていたそうです。
その時、インプラントの勉強にいっている事は歯周病科のメンバーには秘密にしていたので、ただでさえハードな世界トップレベルのGöteborg大学歯周病科の日常臨床、研究に加え、気づかれないように休日はEricsson教授の下でインプラントの実験や臨床の手伝いをこなしていたとか。
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犬における動物実験。縫合しているのは弘岡先生
 The longest day は以下の通り
05:00〜 Ericsson教授のノックで目が覚める(Ericsson教授が車で家まで迎えに来てくれていたらしい)
3時間かけてGöteborgからMalmöのLund大学に移動
08:00〜 MalmöのLund大学にて動物実験開始
再び3時間かけてGöteborgのSpecialist clinicに帰る
14:00〜 人間を対象にインプラントの手術
21:00〜 Serino先生と反省会(飲み会)
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Göteborgのインプラント専門病院での風景
研究・臨床に忙しい中、限られた休日も早朝から大忙しですね。…Ericsson教授、いったい何時に起きているんでしょうか。
そんな忙しくも充実した日々が3人にとってのかけがえのない思い出となっているんですね。


  • Posted by sweden_dc
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  • 18:33 | Edit

第3話 歴史は繰り返す part 2

今年の1月に、佐藤先生が研修されているBoråsの歯周病スペシャリストクリニックに見学に行ってきました。佐藤先生もお話されている通り、約2年前に改装された綺麗な病院で、先日日本に講演にいらしたGiovanni先生が主任として治療にあたっておられました。

その、 Giovanni先生の部屋で見つけた写真は、スウェーデンに留学されている頃の弘岡先生、Giovanni先生そしてIngvar Ericsson現名誉教授でした。 Giovanni先生の人生の中で一番机の前に飾りたかった写真だったんですね、一人だけカメラ目線ですが・・・
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上より、石川先生、佐藤先生、写真左よりS. Giovanni, H. Hirooka, I. Ericsson

Ericsson教授は、歯周病学だけではなく補綴学においてもレジェンドで、ビーグル犬を用いて歯周病と咬合性外傷の関係やインプラント周囲組織の研究等をされておりました。そして、我が矯正科のThilander現名誉教授と共に歯周病と矯正治療の関連を研究をされてきた歯科矯正学においてもレジェンドな方です。

私は、 Ericsson教授に質問がいっぱいあったので、研究したご本人に聞くのが一番の近道だと思い、弘岡先生に仲介して頂き、そのEricsson教授にお会いしました。全ての質問を聞き逃さないようにスライドを用意して臨んだ、金曜日の午後の個人授業でした。 あっという間の2時間でしたが、質問のほとんどが解決されたので、言葉では言い表せない有意義な時間でした。

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Ericsson教授、偶然会ったThilander教授と

  • Posted by sweden_dc
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