日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。 スウェーデン留学中のスタッフ3名によるヨーロッパ歯科最新情報もお伝えします。

弘岡先生×Adam in GLOBIS

  • 2013年07月31日

本日はSDCの患者であるアダムさんの事を紹介させていただきます。

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左より弘岡先生、アダムさん


スウェーデンのイエテボリ大学歯周病科大学院主任教授のラルスヘイル先生の紹介により、SDCに来院されました。

とても難しい治療の為、最新の治療法の論文を紹介したところ、ぜひ、この文献の通りに治療をして下さい、との事でした。そして弘岡先生はその文献の通り治療を施したのですが、その文献とは、弘岡先生の同級生であり、先日日本で講演されたSerino先生の書いたものでした。

Serino先生が日本で講演されると聞き、患者としての意見を日本の歯科医師の先生に聞いてもらいたいというアダムさんの希望を受け、ビデオレターを作製していただき、講演の中で紹介しました。

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Serino先生の講演会にて


その中で、アダムさんの話した内容の一部を紹介させていただきますと、まず、患者さんに自分の治療を押し付けないで下さい、という事でした。口腔内はとてもプライベートなところで、患者さんは歯科医師の治療に疑問をもつ事はありません。だからこそ、歯科医師は自分の治療を押し付けるのではなく、患者にあわせた治療を施していただきたいと話していました。また、常に研鑽し、最新の知識を持ち合わせて下さい、ということです。

今日ではトップダウントリートメントという補綴主導の言葉もありますが、その前にありきは患者さんだという事ですね。

その切実な言葉に、会場の皆さんも真剣に耳を傾けていました。

そして、実は動画を見て一番驚いていたのは弘岡先生で、アダムさんが日本語を話している事にびっくりしていました。…先生、スタッフはみんな知っていましたよ。


アダムさんは実はグロービス経営大学院大学の教授なのですが、来日する外国人向けに日本の歯科事情を紹介したい、ということで今度は弘岡先生がアダムさんよりインタビューの依頼を受けました。実に驚きなのですが、30分ノーカット、編集なしで全て英語にてインタビュー動画を撮影しました。しかも1テイクです。
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SDCの診療室にてインタビューは行われた。 


そのインタビュー動画はグロービスのサイトに掲載されていますのでぜひ皆さん、ご確認下さい!翻訳はありませんので英語の勉強にもなる!…かもしれません。
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インタビュー動画の載っているグロービスのサイトへは、図をクリック! 

Dr.弘岡に訊く 臨床的ペリオ講座 2 販売開始!

『Dr. 弘岡に訊く 臨床的ペリオ講座 2』が完成致しました。(書籍ホームページ

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カラーは緑。『ペリオ講座1』より、さらに進んだ治療ステップが解説されています。

前回のペリオ講座 1が大好評だったため続編の製作は数年前より決まっていましたが、よりわかりやすく、正しい知識を解説するため、何度も修正を加え、遂にこの度、満を持しての販売開始となりました。
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診療終了後、SDCにて何度も何度も推敲は重ねられた。 

前作は、歯周病の説明、ブラッシング、SRPのエビデンスなど、主に非外科処置に関する内容でしたが、今回の『ペリオ講座 2』では、歯周外科、咬合性外傷、全身疾患、根面齲蝕、喫煙、歯周補綴、角化層の有無、歯周病患者への矯正・インプラント治療 、SPTなど、前回よりもさらに踏み込んだ治療、知識に関して解説されています。特に図や写真がふんだんに盛り込まれているため、とてもわかりやすいと思います。

また今回は 、『ペリオ講座 1』 の最後で紹介した症例に関して、実際に行われたSRPの動画が付録としてついています。これは贅沢です!
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解説動画の撮影風景。かなり本格的です。
個人的には12番の動揺度に着目してほしいです。
動揺度は動画でもなければなかなか伝わりません。
恐らく、抜歯の適応について考えさせられてしまうと思います。

先日、過去最多入場記録を更新した日本歯周病学会にて講演を行われた Krinstianstad大学のStefan Renvert 教授がSDCにお越しになりましたが、その際にも、『ペリオ講座 2』をみて、絶賛されていました。

そんなボリュームたっぷりの 『Dr.弘岡に訊く 臨床的ペリオ講座 2』ぜひご一読ください!

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Renvert 教授のお墨付き!?  

石川先生、帰国してラーメンを食べる。

本日、Göteborg大学より一時帰国されている石川先生がお越しになりました。

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左より石川先生、弘岡先生。机にはスウェーデンのお土産があります。
石川先生にお会いするのは2度目になりますが、初めてお会いした時は緊張してあまりお話できませんでした。とは言っても、とても親しみやすいお人柄なのでこちらが勝手に緊張していただけなのですが。
思い起こせば、この日比谷だよりも一年程前の石川先生一時帰国より開始されています。
なんでもアイスランドにいかれていて、そこからスウェーデンを訪れ、すぐに日本へ帰国されたようで、気温差20度以上の日本の夏は少々からだにこたえる、というような事をおっしゃっていました。

お昼ご飯に何を食べるか、と弘岡先生が悩んでいたら、石川先生より、”ラーメンが食べたいです”と一言。という事でラーメンを食べにいきました。
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20度の気温差はまったく身体にこたえてなさそうでした。

現在Göteborg大学矯正科に留学中の石川先生にせっかくお会いしたので色々とお話を聞かせていただきました。小児における反対咬合の治療や成長に関する見解、歯周病患者における矯正治療や、スウェーデンでの矯正治療の実際など色々お話を聞かせていただきました。
その中でも一番驚いたことは、留学されている石川先生がこの2年間で120人も初診患者を診ている、という事でした。引き継ぎの患者さんは数えず、初診患者さんのみでその人数です。これには驚きました。
矯正で留学と聞くと、あまり患者さんに触れない見学主体のイメージがあったからです。アメリカの矯正科に留学したある先生が3年間で見た患者さんの数は15人だったという話しも聞いた事がある程です。もちろん一概には言えないとは思いますが。

これは、スウェーデンでの未成年の矯正治療が保険適応である、という事が主な要因と考えられます。なんでも、臨床コースなのでとにかく臨床に触れる事を大切にしてくださるという事。
もちろん、スウェーデンの歯科医師免許はありませんので、大学に所属しながらスーパーバイザーである指導医のもと、責任をもって治療を行うそうです。

石川先生がGöteborg大学で得たものでどのような進化を遂げるのか、期待せずにはいられません。

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弘岡先生からの信頼も厚い石川先生! 

弘岡秀明歯周病学コース2013 第2回 非外科処置

この週末は弘岡秀明歯周病学コースの第2回がありました。
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講義風景

今回の内容は非外科処置。
はたして歯周病は非外科処置で治るのか、それを科学的根拠をもとに考察していきます。
…厳密にはスケーリングなどの処置も外科処置といえなくもありませんが。 
もちろん、非外科処置の対比に出されるのは外科処置である事は言うまでもありませんが、はたして、どちらが患者さんの健康を取り戻す上で有効なのでしょうか?  

論文データを参考にするのも大切ですが、歯科の仕事において無視できない事は、技術的な要因です。
いかに研究データ上、素晴らしい成績を収めていたとしても術者が変われば結果も変わるかもしれません。いかに正確な処置をするのかも大切な要因であり、スウェーデンの多くの専門医、衛生士にそれが可能な様に、しっかりとした指導者のもとで学び、日々の努力を怠らなければ、 確かな技術を習得する事が出来ると考えています。
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シャープニングの説明。いかに技術があっても、道具の手入れがされていなければその技術を生かす事は難しい。

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実習風景。
今回、受講生の先生方のケースプレも始まりましたが、皆さん、資料もしっかりと作り、時間通りに終わらせて下さいました。話もおもしろく、とても活気がありいい雰囲気だと思います。
あとは、皆さんの前で質問ができる雰囲気が出来てくるとより集団の、また個々人の理解を深める事が出来るのではないかと思います。

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上野のレストランにて食事会。なんでも、かつて皇族が上野駅で電車を待つ際に使用していた貴賓室を利用している、という事でなにやら気品があります。
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