日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。 スウェーデン留学中のスタッフ3名によるヨーロッパ歯科最新情報もお伝えします。

2013年度弘岡ペリオコース第4回 みんな同じ志し

2013年度弘岡ペリオコース第4回が開催されました。
今回の内容は分岐部病変。実習は顎模型と豚顎骨を使用しての外科実習を行いました。

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分岐部病変への対応は難しい。これにいかに対応できるかで歯の保存率は変わる様に思います。

講義では質問がかなり増えてきました。
とてもいい感じです。やはり自分では気づかなくても、他の人の質問を受けて理解が深まる事もあるのではないでしょうか。それがグループで勉強する事のいいところでもあります。

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顎模型を用いた実習風景。

講義のはじめはいつもの様に受講される先生によるケースプレゼンテーションでした。
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 まだ若いのに堂々とした発表。人前で話すのは緊張しますよね。それも相手は全員モチベーションの高い歯科医師や歯科衛生士。でも自分もその1人だという事に自信を持っていただきたいです。
ケースプレゼンテーションを見る事は勉強になるし、刺激になります。
地域によって患者層も違えば、受けて来た教育や考え方によって治療方針から病院の内装まで実に様々です。ただ1つ共通している事は、弘岡ペリオコースを受講されている先生方は皆さん、患者さんの口腔の健康を大切に考えており、少しでも向上し歯を残したい、という熱意をお持ちであるという事です。でなければ弘岡先生のコースのもとで知り合う事などありません。
これからケースプレゼンテーションは二巡目にまわりますが、必ず、このメンバーのもとでプレゼンテーションをした事がよかったと思う時がくると思います。なぜなら皆さん同じ頂上を目指している仲間ですから。ここで知り合った縁を大切にして下されば、今後の歯科医師、歯科衛生士人生の大きな財産になるのではないかなと思います。

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この中から無作為抽出で誰か選んでも、みんな同じ志し。
 

Prof. Dowen Birkhed 表敬訪問

Birkhed 先生がSDC にお越しになりました。
Göteborg大学カリオロジーの教授です。
初めてお会いしましたが、とても優しく親しみやすい先生でした。
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とても偉い先生なのに親しみやすく気さくに話しかけて下さります。

せっかくなのでBirkhed 先生に関する文献を読もうと思い、Ravald 先生の歯周病患者における根面齲蝕の罹患率に影響を与える因子に関する研究論文を読んでみました。
歯周病治療のあとは歯肉が下がり根面が露出します。歯根はエナメルに覆われていない為、齲蝕の罹患には十分な注意が必要です。リスク因子が明確に示されれば対策が取りやすい事でしょう。

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明確な基準を設けたかったのだと思いますが、それは困難だった様子。やはりいくつかの因子が関与し、リスクを高めている、といった結論にたどり着いていました。

Birkhed 先生は、SDCを出た後弘岡先生と食事をしたそうですが、シェフにも歯ブラシを配り歩いていたそうです。何ともかわいらしい。
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お店のシェフにも、歯を磨きなさい、と歯ブラシを配り歩いています。さすがカリオロジーの教授です。
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みんなで一枚。
左手を机の上に乗せていますが、その指にはGöteborg大学の大学院を卒業した証である指輪がキラリ。Göteborg大学の事が本当に好きなようです。そんな大学への愛情が深いところも素敵ですね。ちなみに配り歩いている歯ブラシもGöteborg大学のロゴ入りです…お茶目だ
多分、この左手も意図的においているように思います。


弘岡ペリオコースインストラクター!

臨床歯周病学会のあと、弘岡ペリオコースインストラクターの先生方と椿山荘のレストランにお祝い会に行きました。
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時間があったので椿山荘の周りを散歩。

中原先生が今回東北大学の博士号を取得されたのでそのお祝いという事です。
診療でお忙しい中、東北まで行くのは大変だったと思います。
その努力が1つの形となった事、本当におめでとうございます。
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皆さんからのプレゼント。もちろん中原先生へのプレゼントです。

弘岡ペリオコースのインストラクターの先生方は、毎回診療を休みにしてペリオコースを手伝いに来て下さいます。その労力と言ったらとても大変な事です。
食事の席やバーの席での皆さんのお話を聞いていると、弘岡先生がこれまで信念を通してやられて来られたのも、こうした支えあっての事なのだと改めて思いました。ペリオコースは20年程続いていますが、あと20年、頑張っていきましょう! 

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あと20年、頑張るぞー、とは誰も言ってはいませんが、いつまでもこうして楽しく集まりたいですね。

 

SDC矯正医 加治初彦先生 ご講演

臨床歯周病学会に参加してきました。
私は会員ではないのですが、SDCの矯正医である加治先生のご講演とあり、みんなで駆けつけました!
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加治先生の応援に駆けつけましたが、知り合いが多いと逆にやりにくそう…にも見えなくもない。

弘岡ペリオコースでもお話しして下さるのですが、しっかりと座って聞く機会が自分にはなかったのでとても勉強になりました。

まずは人口動態のお話でした。今後の社会における人口の動き、それにともないどのような事に悩まれる患者さんが増えるのか。そこから見えてくる矯正治療という始まりです。

高齢社会になり、虫歯の数が減少し、残存歯が増えれば、歯周病の患者さんは増えてきます。そして歯周病患者の病的歯牙移動は一般的な合併症です(中等度〜重度歯周病患者の30~56%:Brunsvold JP 2005)。今後(もちろん今までもそうですが)一般診療を行う歯科医師が矯正の知識や技術を身につけていく必要性は避けられないでしょう。特に歯周病患者さんの矯正治療には、歯周病医、矯正医がお互いの分野を学んでいこうとする姿勢が欠かせません。

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受講生の唐木先生と加治先生。時間を見つけてはケース相談を聞いてくれます。

2013JC 10月

  • 2013年10月04日
本日はJournal Clubがありました。
JC例会には、北は北海道、南は九州からお越しになられています。
皆さん、本当にすごい…
内容は以下の通り
1、アメリカ留学体験談
2、インプラント論文:インプラント周囲炎への抗生剤投与を併用した外科処置
3、ケースプレゼンテーション
4、ペリオ論文:外科的アクセスの有無による分岐部病変へのスケーリング能率
5、弘岡先生講義
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ケースプレゼンテーションして下さっている先生は、なんと北海道からお越し。すごい 

インプラント周囲病変への対応は様々な方法がとられていますが、やはりその治療は難しい。今回の文献では、外科処置にあわせた抗生剤の投与が行われていましたが、個人的には、抗生剤を使わなかったものとの比較がない以上、抗生剤に効果があったと言えるのか疑問です。観察期間は1年間、良好なプラークコントロール下にも関わらず残存しているBoP。安定した長期予後は果たして得られるのでしょうか。

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根分岐部病変は頭を悩ませる疾患の1つです。複雑な形態をしている分岐部に入り込んだ感染の除去は実に困難です。今回の文献は抜歯適応の分岐部病変を有する歯牙に対し様々な方法で除石を行い、抜歯後にその残石状況を調べることで、どの方法を選択するべきなのかを検討する文献でした。

詳細は近日中にJournal Clubホームページに記載予定ですので少々お待ち下さい。

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夜はいつもの様に懇親会

 
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