日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。 スウェーデン留学中のスタッフ3名によるヨーロッパ歯科最新情報もお伝えします。

Abrahamsson先生来日講演日記 Part.2

豊川稲荷にて桜を見た後、Abrahamsson先生達とオフィスに戻ると、患者のアダムさんの診察がありました。イギリス人のアダムさんは日本在住ですが、ノルウェーにてインプラントを埋入したそうです。しかし、インプラント周囲炎を発症し、海外の歯周病専門医に治療を希望した所、日本に住んでいるならば日本の専門医を紹介する、ということで、Sweden Dental Centerの弘岡先生を受診したという経緯をもつ、世界規模のインプラント難民です。折角Göteborgから専門医の先生が来るなら、話を聞いてみたい、という本人の強い希望もあり、弘岡先生診察のもと、Abrahamsson先生にも助言をいただきました。
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アダムさんは、インプラント周囲炎で苦しんだ経験を皆さんで共有したい、という思いから、以前Serino先生が来日講演されたときも聴衆(歯科医師、歯科衛生士)に向けたメッセージビデオを自ら作製し、当院まで送って下さいました。今回も、顔出しOKとの事です。

Abrahamsson先生の意見は、弘岡先生が話すものと全く一緒でした。インプラント周囲炎に確立された治療方法というものは存在せず、アダムさんに行われた治療法(外科的廓清)は、現在最も一般的に選択される術式であるという事。一番大切な事は術後のブラッシングであるという事。メインテナンス(Supportive therapy)は今後も必須であるという事です。
国が違えば、社会背景も、経済的状況も、物や健康の価値観も異なります。事情が異なれば、選択される治療方法が異なることはしばしばあるかと思います。しかし、エビデンスベースに得られたコンセンサスは世界共通で、それはまるで時代の流れに沿った医療を勉強している人間における共通語のようでした。

インプラント周囲の感染を除去する事は困難である。だからこそ、インプラントの埋入は慎重に行われなければならず、術前、術中、術後の感染のコントロールを行わなければならない。
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アダムさんも、アブラハムソン先生の助言に納得し、最後はがっちり握手。

翌日は講演会です。みんなで日本料理を食べて明日に備えています。
次回はいよいよ講演会のまとめです!
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 その日の夜は鍋料理。お箸はやはり難しいよう。

Abrahamsson先生来日講演日記 Part.1

この度、弘岡ペリオコース20周年を祝して、イエテボリ大学歯周病科大学院主任のIngemar Abrahamsson先生と同じくイエテボリ大学歯周病科准教授、歯科衛生士課程主任のKajsa Abrahamsson先生を招待しての特別講演をJournal Club(弘岡ペリオコースの勉強会)主催にて開催致しました。
講演にあたり、Abrahamsson先生達との出来事を記載していきたいと思います。

講演にあたり打ち合わせは昨年の春から始まっていました。
スウェーデン、イエテボリで開催された第4回Lindhe シンポジウムでの講演依頼に始まり、スカイプを用いての打ち合わせやディスカッション、Mailでのやり取り。今ではネットやSNSを通じてやり取りが可能となりましたが、それでも海外の先生を招待する事は大変です。

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スカイプディスカッションの様子。

受講席も満席となり、いよいよ来日間近となった時、Abrahamsson先生達が搭乗する予定だった飛行機は、パイロット達のストライキにより欠航となってしまいました。直前になってまさかの講演中止か?と思われましたが、別の航空会社に変更し、 公演日の前々日になんとか来日して下さいました。弘岡先生もホッと一安心。

翌日から早速打ち合わせ開始。
事前にMailや電話での打ち合わせは行っておりますが、やはり直接あっての話し合いは欠かす事が出来ません。
Abrahamsson先生達の講演内容とそれに併せた各自の仕事を確認します。
特に大切なのは通訳の先生との打ち合わせ。事前に内容や単語を確認し、聴衆に内容が正確に伝わる様に、演者と話し合います。実際、当日の通訳の内容はとてもわかりやすく、さすがの一言でした。

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Abrahamsson先生達は、長旅な上に時差ぼけもあったと思いますが、疲れは一切感じさせません。

休憩時間には、早咲きの桜を見に豊川稲荷を訪れました。
2人は桜を見る事を楽しみにしていたので、都内で桜の咲いている場所を探し、みんなでお散歩です。
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とても嬉しそう。みんな桜を見ているのに、弘岡先生だけカメラを意識しているのはさすがです。

神社でお参りもしてきましたが、「なぜキツネは赤いエプロンをしているの?」とカイサ先生より質問が…。さすが海外の人は目の付け所が違う、とみんな笑っていましたが、誰も答えません。笑いながらお茶を濁し、オフィスへと戻り、Part.2へと続くのでした。
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確かに、なぜ赤いエプロンをしているのか。ネットで検索しましたが、正直、英語で説明するのも至難の業です。
 
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