日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

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弘岡ペリオコース再開!

コロナ禍により休止していた弘岡秀明ペリオコースが今年、3年ぶりに再開いたします!

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新研修会場(横須賀歯科セミナールーム)


弘岡先生が、Lindhe
教授の下で5年の研修を終えて1993年に帰国し、この春で30年が経ちました。スカンジナビアの歯周治療学は臨床上の試行錯誤に拠るのではなく、科学的根拠に基づいた概念とアプローチを本格的に受け入れた学問体系として発展してきました。1965 年にLöe らがプラークと歯周病の真の因果関係を解明して以降、歯周病における「スカンジナビアンアプローチ」(CarranzaHistory of periodontology 2003)は感染(炎症)のコントロールを目標としてきました。Lindhe 教授をはじめとするスカンジナビアの研究者グループにより、プラークコントロールを主体とした非外科処置、適切な外科処置、抗菌薬の付加的な応用に加え、サポーティブセラピー(SPT)によって歯周組織の改善と安定が図られることが明らかになりました。さらには、感染除去後に支持組織あるいは固定源が十分でない症例に対する矯正治療、残存する少数歯と歯周支持組織を維持し審美・機能性を回復するための歯周補綴なども応用され、現在では、抜歯が避けられない重度歯周炎に対しても歯周組織再生療法により歯の保存が可能になりました。歯周病で歯を失った歯列にはデンタルインプラントによる再建が可能になった一方で、インプラント周囲病の問題が取り沙汰されるようになりました。

これらのバックグラウンドをもとに本コースは25年にわたり続けられてきました。コロナ禍の折、予定されていた2021年および2022年度の対面でのコースの開催を断念せざるえませんでした。その間、WHITE CROSS(株)の協力のもと、年間8回のシリーズで本コース内容をもとにウェブセミナーを開催しました。しかしながら、WEBを通しての講習となると話しかける相手がどこにいるかわからず、やはり限界があります。また、臨床能力の向上にはHands onは不可欠です。これらを踏まえて本コースを再開することになりました。

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コロナ禍空いた2年間を利用して、本コースの参考書にしてきた『Dr. 弘岡に訊く 臨床的ペリオ講座1・2』(医歯薬出版)改訂Dr.弘岡に訊く臨床的ペリオ講座スカンジナビアンアプローチの実践が出版されました。今回、この改訂版に東北大学大学院歯学研究科補綴学分野との協賛で開催した年4回「弘岡秀明 歯周インプラント補綴コース」の内容を加え、より実践的なコースになっています

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