週末は2014年度弘岡ペリオコースの第六回がありました。
今年のペリオコースも今回で最後です。
一年間はあっという間ですね。
やはり最後の講義はなにか寂しい気持ちになります。
内容は下記の通り;
1、抗生剤
2、歯周−インプラント治療
3、歯周病と矯正治療(加治初彦先生)
4、インプラント治療(古賀剛人先生)
抗生剤。内科的に歯周病が治るのなら患者さんと術者の負担が減るため、とても魅力的です。抗生剤を用いた歯周治療の歴史は意外と古いのですが、考えてみれば歯周病もある種の感染症ですから、薬で治そうという考え方は自然とも言えます。なにを隠そう、弘岡先生がイエテボリ大学で学位を取得した論文のテーマは歯周治療と抗生剤です。
また特別講師として、加治初彦先生(矯正治療)、古賀剛人先生(インプラント治療)の講義がありました。 歯周病の厄介な点は、ゆっくりと、そして口全体で進行してしまうケースが多い事です。一本感染した歯を抜けば解決するのではなく、口全体で疾患を除去し、機能を回復しなければいけません。機能を回復するにあたり、助けとなるのが矯正治療とインプラント治療です。
しかし、この二つの治療は、正しい知識をもって行われないと、矯正している歯やインプラント体の更なる感染を起こしかねません。
今回は、歯周病患者に対する矯正治療とインプラント治療の注意点を講義して頂きました。重度歯周炎患者に対する矯正治療の必要性は文献的にも述べられていますし、義歯の鉤歯の負担を減らす為にも歯周病に起因する多数歯欠損をインプラント治療により回復する利点は大きいです。
古賀先生による特別講義。
講義終了後には卒業式を行いました。
帝国ホテルはきらびやかですね。料理もおいしいし、言うことなしです。
皆さんに一言ずつお話しいただくのですが、それを聞く弘岡先生の表情がまたいい感じです。この受講生の感想を聞く事が、毎年のコースのモチベーションとなっているのではないかと思います。
なんだか嬉しいような寂しいような。複雑な気持ちです。
2014年度の弘岡ペリオコースはこれにて終了になりますが、本当に大切なのはこれからの過ごし方です。
勉強した事を臨床にいかせるよう、ぜひ、高めたモチベーションを維持しながら日々の診療に臨んで下さい。
一年間本当にありがとうございました!
2014年度弘岡ペリオコース卒業生。今年は特に受講生同士の仲が良かったです。
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