日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

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5th Jan Lindhe international symposiumに参加して(その2 懇親会編)

シンポジウムに参加することだけでなく、その後の懇親会も特別な経験となりました。

 

シンポジウム初日終了後、弘岡先生がイエテボリ大学に留学していた時の同級生であるSerino Giovanni先生(現在イエテボリ郊外のボロースのスペシャリストクリニック歯周病科の主任をされています)のご厚意で、離島にあるレストランに弘岡先生をはじめとするシンポジウム参加者を招待してくださり、食事会を開いてくださいました。

シンポジウム会場からタクシーに乗って港へ直行。

行き先の船を確認し、乗船。天気にも恵まれ、風が気持ちよかったです。

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ところが旅にはトラブルは付き物とよく言ったもので、景色に見とれているあまり、降りるべき停留所で降り損ねてしまいました。一つ先の停泊場から迂回して歩いてレストランへ向かうことに。
30分以上歩くことになり大変でしたが、その分じっくり島の雰囲気を感じながら散策することができたので、これも良い思い出です。

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島は静かで景色を楽しみながら歩く一行

 

レストランに到着し、Giovanni先生ご夫妻と合流。食事会がスタート。初日のシンポジウムの感想や内容についてディスカッション、留学時代の思い出話などで大いに盛り上がりました。

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今回、参加者の中に2組の新婚ご夫婦がいらしたため、帰りの船でGiovanni先生ご夫妻からサプライズのシャンパンをいただきました。


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末永くお幸せに!


この食事会で先生方の親交が深まったことは言うまでもありません。

 

シンポジウム2日目終了後は、弘岡先生がイエテボリ大学留学時代にメンターであったElisabeth Westfelt先生のお宅に訪問させていただきました。
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久しぶりの再会に話が弾む。左からProf. Glantz Dr. Elisabeth Dr. Giovanni Dr. Hirooka

 

ここでも勉強熱心な弘岡先生はElisabeth先生の学位論文についてインタビューを行い、論文が書かれた背景や裏話など貴重なお話を聞いておられました。

今回のインタビューの動画が近く公開される予定なので楽しみです。

私もイエテボリに行く直前、Elisabeth先生の論文を読んだばかりだったのでご本人の話が聞けてとても嬉しく、忘れられない1日となりました。


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弘岡先生の質問に研究当時を振り返る
Elisabeth先生

 2日間の懇親会はシンポジウムでは得られない情報や意見交換、本音を聞くことができました。そして先生方と親交を深めることができた素晴らしい時間でした。

 イエテボリでの経験は決して日本で得られるものではなく、歯科を学ぶ上でとても刺激になり、視野を広げることができました。海外で活躍されている先生と話すことはとても勉強になります。興味を持たれた先生はぜひ来年チェックしてみてください。

今から3年後のシンポジウムが待ち遠しくてたまりません。

 滞在中大変お世話になりました、弘岡先生、journal clubの先生方、そして今回シンポジウムへの参加を誘ってくださった大川先生に心より感謝とお礼を申し上げます。


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スウェーデンデンタルセンター 杉山記 

  • Posted by sweden_dc
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5th Jan Lindhe symposiumに参加して(その1)

5月5日と6日の2日間、スウェーデンのイエテボリにて開催されたJan Lindhe international symposiumに弘岡先生と弘岡秀明ペリオコースを受講された先生方と参加してきました。

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このシンポジウムは歯周病学の世界的権威であり、イエテボリ大学名誉教授である
Jan Lindhe先生の名前がついた国際シンポジウムで、3年に1度イエテボリ大学内の講堂で開催されます。
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弘岡先生とJan Wennström教授(前歯周病科主任教授、弘岡先生が留学時代大学院の主任をされていました)

 

5回目となる今回は『Looking to the future of periodontal/implant therapy』 Tord Berglundh教授が座長を行い、世界各国から総勢13名のスピーカーが講演を行いました。

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初日午前の部は『The future of periodontal and peri-implant diseases』というテーマで、将来全身疾患を伴った歯周病やインプラント周囲炎患者が増え、さらに高齢化によって治療がより複雑になっていくだろうとのことでした。

日本ではすでに高齢化社会を向かえており、高齢者がセルフコントロールしやすく、患者・術者ともに管理しやすい口腔内を考えて治療を行っていく必要があると感じました。

 

すぐさま弘岡先生は休憩時間にスピーカーであるOdd Carsten Koldsland先生と講演内容についてディスカッションをしていました。

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また、イエテボリ大学で学位を取得された弘岡先生のもと同窓の先生方が集まり、久しぶりの再会に話が弾みます。

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現歯周病科大学院主任のIngemer Abrahamsson先生)


そしてLindhe名誉教授にご挨拶

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午後の部のテーマは『The future of periodontal therapy

4人のスピーカーが歯周治療の将来について講演しました。中でも印象的だったのはUbele van der Velden先生。講演内容は「Has the dicition on tooth exraction in treatment planning changes over time and will it change in the future?」インプラント治療が盛んに行われるようになり、治療計画を立てる際の抜歯の基準が変わってきているのではないか、もっと予防や歯周治療で歯の保存に力を入れるべきだと話されていました。

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Ubele van der Velden先生と弘岡先生 ここでもディスカッション。

 

2日目のテーマは『The future of dental implant therapy

インプラントに使われる新素材の利点、欠点の話やインプラント治療におけるリスク、インプラント周囲炎への対応などが述べられました。

スピーカーの一人であるGiovanii E. Salvi先生は、講演前に弘岡先生のとこに駆け寄り、「今回はすごいぞ!」と意気込んでいました。

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講演内容は、歯周病患者に対するインプラント治療は歯周炎と同様にインプラント周囲炎になるリスクが高い。インプラント周囲炎を予防するためには、事前にきちんと歯周治療を行い、プラークコントロールを徹底させること、インプラント周囲粘膜炎を早期に発見し治療することが重要である。しかし一番の予防法はインプラントを埋入しないことであり、そのために歯の保存に努めるべきだ!というものでした。

これはSDCが考える治療方針と全く同じで、弘岡先生は彼の講演内容に深く共感していました。

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Giovanii E. Salvi先生と弘岡先生

 

そして最後のスピーカーのOlivier Carcuac先生も同じく、インプラント周囲炎の治療はとても困難で治療方法も確立されていないため、予防することが重要であると話されておりました。

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後輩のJan Derks先生、Olivier Carcuac先生と弘岡先生


今回のシンポジウムでは、将来の歯周治療とインプラント治療をテーマに行われました。高齢化が進み、全身疾患を持った患者さんが増えていく中で、治療はより複雑になっていくと考えられます。さらに、現在、インプラント周囲炎の確立された治療方法は存在していないため、歯科医師は極力歯を保存するよう心がけ、患者・術者ともにプラークコントロールしやすい口腔内環境を作ることが重要であると学ぶことができました。また、これらのことはすでに高齢化社会である日本において弘岡先生が取り組まれていることと同じであると感じました。

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スウェーデンデンタルセンター 杉山記

  • Posted by sweden_dc
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