5月中旬に弘岡先生が歯科における最大の国際組織である”FDI(国際歯科連盟)”に招聘され、チューリッヒで開催された会議に参加しました。
なぜ招聘されたかというと、FDIが一般開業医に対する ”インプラント周囲病変” の啓蒙が必要と考えて世界各国から24人の研究者を呼び新たなコンセンサスを作成することになったからです。弘岡先生はわずか24人の1人として日本からただひとり招聘され ”インプラント周囲病変の診断” を担当しました。
ミーティングは朝8:30からスタートし、まず24人が順番にプレゼンテーションを行うのですが、まさかの弘岡先生がトップバッターだったとのことです。その後ディスカッションを行い、グループに別れてコンクルージョンを作成、次の日には再度ディスカッションし、まとめあげるというランチも忘れるほどのタフなミーティングになったそうです…
ディスカッションにおいてはエビデンスのない治療法などは切り捨てられ、議論にもならないそうです。インプラント周囲病変は未だわかっていないことも多く、様々な治療方法が乱立している状況ですが、今回のFDIからの最新のコンセンサスレポートにより一般開業医にもわかりやすく整理されることが期待されます。
さて、爪痕を残さずに帰るわけにはいかない弘岡先生はというと、ミーティングをしたメンバーと飲んでいたバーで財布を失くしたことに気がつき、世界のトップデンティスト達に財布探しをさせ、最後はイエテボリ大学の同級生(10歳も若い)におごってもらうという大失態をぶちかましました。これにより世界のトップデンティスト達の記憶に弘岡先生の名前が刻まれたのです…
ところが、なんとヨーロッパにもかかわらず次の日、帰国のフライト時間ギリギリに手付かずの財布が見つかったのです!!弘岡先生がスイスの治安を身をもって証明しましたので、スイス旅行予定の方は安心して財布を紛失してください。