週末は神戸で歯周病学会がありました。
弘岡先生も学会のシンポジストとして参加しています。
弘岡先生の講演が始まると、多くの人が会場を訪れ、席はあっという間に埋まっていきました。
今回の学会のテーマは温故知新。治療や病気の原則原理は代わりませんが、科学や材料はどんどん更新されていきます。
気をつけなければならない事は、新しきを知る、というところだと思います。新しい材料、治療方法はものすごくたくさんありますが(毎年なにかしらのトピックスはあがっている)、20年後までその治療法が用いられている事は非常にまれでしょう。
大切な事は、ふるきを訪ねる事を忘れない事だと思います。過去にたくさんある治療方法の中から、現在あるスタンダードな治療方法が残っているのには理由があります。その流れを学ぶことが、流行に流されず、それでいて時代に取り残されないポイントではないでしょうか。
確かに、簡単な事ではありませんが、大きな時代の流れの渦中にいながら、真実を掴み続けた人たちがいるのですから出来ない事ではないと思います。
今では歯周病の原因がプラークである事は世間一般的にも知れ渡っていますが、数十年前までは諸説あり、主原因は咬合であると考えている人はたくさんいました。
現在やっている治療が、数十年のときを経ても道をそれていないように、そして次世代の歯科医師達にも胸をはれるような治療をしたいですね。
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