日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。

非外科治療の大逆襲──弘岡秀明先生 × 菅野太郎教授 プライベ―トセミナー開催

2025年3月30日(日)、東京・丸の内TKPガーデンシティーPREMIUMにて
「弘岡秀明ペリオコース プライベートセミナー」を開催いたしました。

IMG_2603のコピー



















「非外科治療の大逆襲」と題する特別セミナーの講師は、スカンジナビアンアプローチを日本で実践的に伝える弘岡秀明先生、そして、非外科的歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」および患者行動変容アプリ「ペリミル」の開発者である東北大学・菅野太郎教授。
実は菅野教授、弘岡先生が東北大学歯学部臨床教授をしていた時の教え子で弘岡先生と同じスウェーデン、イエテボリ大学の歯学部に留学されていました。
250330_sweden-dc (3)
















第1部:スカンジナビアンアプローチの再定義──非外科の“限界と可能性”
午前のセッションでは弘岡先生がまず登壇。スカンジナビア諸国における歯周病治療の原点であるHarald LöeやLindheらの研究を起点に、インフェクションコントロールを中心とした非外科的アプローチの思想と、現代日本の臨床における応用について、実際の臨床写真や症例を交えて解説されました。
とりわけ印象的だったのは、「外科に頼らず、いかに“細菌環境”を制御し、再発を防ぐか」という問いに対し、“精度と継続性”を持って向き合う姿勢。その真摯なメッセージが、受講者に深く届いていました。
250330_sweden-dc (7)















第2部:新時代の歯周治療とは──“歯”だけでなく“人”へのアプローチ
午後のセッションでは、菅野太郎教授が登壇。「この国には、重度歯周病罹患歯を有する人が1,100万人もいる」という厚労省調査に基づいた統計を引用し、現行治療の限界に警鐘を鳴らしました。その上で提示されたのが、当院でも導入をしているラジカル殺菌技術という今最もデンタルプラーク内の殺菌が効果的に行える殺菌法を搭載した薬剤併用型超音波スケーラー「ブルーラジカルP-01」と、患者の行動変容を支援するアプリ「ペリミル」による「歯」と「人」のダブルアプローチ。

「歯をきれいに保たずにはいられない人を作る」──その言葉は、歯科医療の本質に深く迫るものでした。
250330_sweden-dc (5)

















第3部では、弘岡先生と菅野教授が再登壇。
受講者からの実際の臨床現場での疑問や課題に対して、両氏がそれぞれの視点から真摯に応えるディスカッション形式で展開されました。非外科処置における限界点の見極めや、ブルーラジカル導入後のプロトコール、患者指導の実際など、臨床現場と直結の話題が次々と飛び交い、熱のこもった質疑応答の時間となりました。
今回、弘岡先生より当院で実際に使用したブルーラジカルP-01の臨床症例が初公開されました。外科を行わず非外科処置での改善経過に、会場からは驚きと関心の声が上がりました。
250330_sweden-dc


















※本セミナーで紹介された「ブルーラジカルP-01」は、当院でも導入・稼働中です。 詳細は以下の記事をご参照ください。

Comment

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~