日比谷便り ~スウェーデンデンタルセンター オフィシャルブログ~

患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。

スカンジナビアンアプローチの真髄〜Lindhe教授の論文と症例から学ぶ、世界基準の歯周外科〜(Webセミナー)

2025年8月29日(金)、WHITECROSSスタジオにて「Dr.弘岡が語る!スカンジナビアンアプローチの真髄〜Lindhe教授の論文と症例から学ぶ、世界基準の歯周外科〜」と題したライブセミナーを開催しました。事前申込者は150名を超え、歯周治療に関心を持つ多くの先生方から注目を集めました。

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セミナーでは、弘岡秀明先生がご自身の留学・臨床経験に基づき、スカンジナビアンアプローチの真髄について語りました。講演は、Lindhe教授との出会いから始まり、1988年から5年間、スウェーデンのイエテボリ大学に留学し、現地で学ばれた経験を踏まえ、その考え方と臨床手法の背景にあるエビデンスを紹介しました。

弘岡先生は、「スカンジナビアの歯周治療学は、試行錯誤ではなく、エビデンスに基づいた概念とアプローチを本格的に受け入れた学問である」と述べ、科学的根拠に裏打ちされた治療の重要性を強調しました。

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歯周治療の目的は「疾患の進行を止め、再発を防ぐこと」であり、患者にとっては「歯牙の保存」が非常に重要であるとし、そのための臨床判断に必要な知識とエビデンスをわかりやすく解説してくださいました。

具体的には、非外科処置と外科処置の境界、すなわち非外科処置の限界について、また、適切な歯周治療後の長期的予後、どのような外科処置が有効であるか、歯周補綴とその予知性、さらにはエムドゲインを用いた再生療法に至るまで、科学的データに基づいた治療選択について体系的に語られました。

最後に、「スカンジナビアンアプローチは、長期にわたり歯を残すための歯周治療方法として、エビデンスに基づいた非常に有効な手段です。抜歯の前に、できる限り歯を保存する努力をしてほしい」とメッセージが送られ、セミナーは締めくくられました。

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なお、本セミナーは2025年9月12日(金)まで限定でアーカイブ配信されています。
ご興味のある方はぜひご覧ください。

https://www.whitecross.co.jp/events/view/5074
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Blue Radical FORUM 2025 〜世界初の症例共有×ユーザーミートアップ〜

145_large2025年7月13日(日)、帝国ホテル東京にて「Blue Radical FORUM 2025」が開催されました。
世界で初めて治験をクリアした新しい歯周病治療機器「ブルーラジカルP-01」の臨床応用から1年以上が経ち、実際に導入している先生方の実践的な症例発表を中心に、参加者の積極的な交流を行う公式フォーラムです。

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全国から約800名が参加し、会場は歯科医師だけでなく多くの歯科衛生士の姿も見られ、ブルーラジカルへの注目の高さが伺えました。会場内には、ブルーラジカルの歴代試作機や協力企業の展示もありました。

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そして、その症例共有のトップバッターとして、弘岡先生が登壇しました。
「非外科治療の限界と可能性」をテーマに、長年歯周病治療に取り組まれてきた視点から、ブルーラジカルを活用した新たな非外科的アプローチの可能性について講演されました。

スカンジナビアンアプローチに基づいた歯周病治療の歴史や変遷を科学的な根拠を交えて説明し、その上で、ブルーラジカルの特性を活かした「フリーラジカル殺菌併用法」の臨床的な意義について、論文とともに紹介。従来の非外科的な手技に加え、ブルーラジカルによる殺菌効果を組み合わせることで、非外科処置の新たな可能性について説明されました。

そして、世界初のラジカル殺菌治療を行った患者様の症例をはじめ、難治性歯周炎やインプラント周囲炎に対して治療した症例を供覧しました。中でも重度の歯肉増殖を伴う歯周病患者の症例では、ブルーラジカルの使用により歯周組織の劇的な改善がみられ、会場からは驚きと称賛の声が上がりました。

講演の最後に、ブルーラジカルを用いた治療後のメインテナンスの重要性も強調し、患者自身のセルフケア意識の向上と、継続的なサポートの体制が再発防止には不可欠であると述べられました。

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続いて登壇された築山鉄平先生は、アメリカのタフツ大学に留学しており、米国歯科大学院同窓会(JSAPD)の会長で、弘岡先生と以前から交流があります。
論文的考察を交えて非常にわかりやすく、非外科処置の限界に触れながら、ブルーラジカルの有効性と可能性について説明されました。
実際の臨床症例を交えて説明しながら、長期的な治療経過や適応症の明確化などさらなる研究が必要であるものの、非外科処置と外科処置の間にある治療として有効なアプローチになるのではないかと話されていました。

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またその他に、ミシガン大学に留学し補綴学と歯周病学の専門医を取得されている帆足公人先生や、ブルーラジカルを積極的に臨床応用されている先生方の症例共有があり、ブルーラジカルの可能性を感じさせる発表でした。

閉会挨拶では、ブルーラジカルの開発者・菅野太郎教授がイベント成功への感謝とともに、「ペリミル」への大規模投資や、導入医院とのデータ連携を通じて社会的価値を「見える化」していく構想も紹介され、今後の展開に期待が高まりました。


※「ブルーラジカルP-01」は、当院でも導入・稼働中です。
 詳細は以下の記事をご参照ください。
https://sweden-dc.livedoor.biz/archives/61703404.html

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非外科治療の大逆襲──弘岡秀明先生 × 菅野太郎教授 プライベ―トセミナー開催

2025年3月30日(日)、東京・丸の内TKPガーデンシティーPREMIUMにて
「弘岡秀明ペリオコース プライベートセミナー」を開催いたしました。

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「非外科治療の大逆襲」と題する特別セミナーの講師は、スカンジナビアンアプローチを日本で実践的に伝える弘岡秀明先生、そして、非外科的歯周病治療器「ブルーラジカルP-01」および患者行動変容アプリ「ペリミル」の開発者である東北大学・菅野太郎教授。
実は菅野教授、弘岡先生が東北大学歯学部臨床教授をしていた時の教え子で弘岡先生と同じスウェーデン、イエテボリ大学の歯学部に留学されていました。
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第1部:スカンジナビアンアプローチの再定義──非外科の“限界と可能性”
午前のセッションでは弘岡先生がまず登壇。スカンジナビア諸国における歯周病治療の原点であるHarald LöeやLindheらの研究を起点に、インフェクションコントロールを中心とした非外科的アプローチの思想と、現代日本の臨床における応用について、実際の臨床写真や症例を交えて解説されました。
とりわけ印象的だったのは、「外科に頼らず、いかに“細菌環境”を制御し、再発を防ぐか」という問いに対し、“精度と継続性”を持って向き合う姿勢。その真摯なメッセージが、受講者に深く届いていました。
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第2部:新時代の歯周治療とは──“歯”だけでなく“人”へのアプローチ
午後のセッションでは、菅野太郎教授が登壇。「この国には、重度歯周病罹患歯を有する人が1,100万人もいる」という厚労省調査に基づいた統計を引用し、現行治療の限界に警鐘を鳴らしました。その上で提示されたのが、当院でも導入をしているラジカル殺菌技術という今最もデンタルプラーク内の殺菌が効果的に行える殺菌法を搭載した薬剤併用型超音波スケーラー「ブルーラジカルP-01」と、患者の行動変容を支援するアプリ「ペリミル」による「歯」と「人」のダブルアプローチ。

「歯をきれいに保たずにはいられない人を作る」──その言葉は、歯科医療の本質に深く迫るものでした。
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第3部では、弘岡先生と菅野教授が再登壇。
受講者からの実際の臨床現場での疑問や課題に対して、両氏がそれぞれの視点から真摯に応えるディスカッション形式で展開されました。非外科処置における限界点の見極めや、ブルーラジカル導入後のプロトコール、患者指導の実際など、臨床現場と直結の話題が次々と飛び交い、熱のこもった質疑応答の時間となりました。
今回、弘岡先生より当院で実際に使用したブルーラジカルP-01の臨床症例が初公開されました。外科を行わず非外科処置での改善経過に、会場からは驚きと関心の声が上がりました。
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※本セミナーで紹介された「ブルーラジカルP-01」は、当院でも導入・稼働中です。 詳細は以下の記事をご参照ください。
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東京大学安田講堂

弘岡先生が東京大学安田講堂で講演しました。 
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スウェーデンからは歯周病学とう蝕学の教授陣が来日しました。
弘岡先生と10年来の友人でもあるStefan Renvert教授は、インプラント周囲炎に関するベーシックな講義で、インプラント周囲炎治療の現在の到達点をわかりやすく講義してくれました。
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続く弘岡先生もインプラント周囲炎について、実際の臨床例を提示しながらの講演しました。
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イエテボリ大学歯学部学部長を務めるPeter Lingstrom教授は、フッ化物含有ペーストの推奨される使用方法として、
歯の萌出時からは濃度1000ppmを子供の爪くらいの量で1日2回、2歳から6歳までは1000ppm エンドウ豆程度を1日2回、6歳以上は1450ppm、1-2cmを1日2回、12歳以上は1450ppm、2cmを1日2回の使用を説明していました。先日発表された日本でのアップデートとほぼ同一の内容なので、欧米のスタンダードとの一致を再確認できました。その他、フッ化物歯面塗布法として、NaF含有マウスウォッシュ、カスタムトレーによるフッ化物ジェル、5000ppmぺースト、22600ppmフッ化物バーニッシュ等も詳しく講義してくれました。
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先日ジャーナルクラブで講演していただいたDowen Birkhed教授同様、う蝕予防におけるフッ化物の使用を強調していました。 
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Prof. Dowen Birkhed特別講演会

スウェーデンカリオロジー界の巨匠Dowen Birkhed教授がジャーナルクラブで講演しました。ジャーナルクラブでは久しぶりの国外スピーカーへの依頼です。
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Dowen Birkhed教授は、弘岡先生がイエテボリ大学歯周病科の大学院一期生だった1990年に、マルメ大学のカリオロジーの教室から巨人Bo Krasse教授の後任としてイエテボリ大学に着任し、弘岡先生も直接指導を受けたそうです。IADR(国際歯科研究会)での受賞歴もあるカリオロジーの分野では高名な先生です。
講演前にはスウェーデンデンタルセンターを表敬訪問し、弘岡先生の留学時代のBirkhed教授による試験問題について討論していました。
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講演はスウェーデンデンタルセンター隣のビルの11階にできた東京タワーが見える最新の会場で、歯周治療後には避けて通れない根面カリエスについて最新情報を提供してもらいました。通訳はDowen教授と旧知のなかの、NPO法人「科学的なむし歯・歯周病予防を推進する会」(PSAP)理事長・歯科医師の西真紀子先生です。 
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根面にはミネラルが足りないのでう蝕になりやすいが、う蝕処置に用いられるいかなる修復材料も推奨されるエビデンスがないため、予防することが大切であること、予防には高濃度フッ化物ぺーストと進行抑制には38%フッ化ジアミン銀の使用、そしてイエテボリメソッドについてエビデンスベースで再確認しました。
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Toothbrushing techniqueではなくToothpaste technique!

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臨床に直結する最新情報とともに、受講生にご自身でラッピングしたプレゼントを配布してくれました。

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日比谷公園内の松本楼での懇親会では質問がたくさん出ていました。
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