患者様、コース受講生、歯科医療関係者への最新情報です。
本日サンスター株式会社の桂木さんがいらっしゃいました。
2009年に米国で再上市されたGUIDORの製品に関してご紹介いただきました。
桂木さんとお会いするのはこれで二回目ですが、弘岡先生が留学されていたイエテボリにGuidorの研究所 の研究員として駐在されていたそうで、お二人の話を聞いていると著名人の細かい話から考え方まで知る事が出来ます。好きな人にはたまらないエピソードがたくさん聞けますし、当然勉強にもなりますから始まる前から楽しみでした。
GUIDOR Bioresorable Matrix Barrier に関しては弘岡先生もスウェーデンにいた頃愛用されていたそうで今回のプレゼンテーションを朝から心待ちにされていました。
かつてGTR法(歯周病で一度失われた支持組織を回復する術式。弘岡先生が留学されていたイエテボリ大学歯周病科で確立された治療法)は膜を取り出す為に二回の手術が必要でした。それによる外科的な侵襲はもちろん、膜を取り出す時にせっかく作り出された幼弱な組織が炎症を起こしてしまうことが問題視されていました。そこで膜の取り出しが必要の無い吸収性のデバイスを作り出そうというのがコンセプトだったようです。この研究に関わった人物の名を聞けばそれはGTR法をはじめ、再生療法の歴史をひもとくに等しい壮大な話を聞くことが出来ます。(Prof.Lindhe,Prof.Nyman,Prof.Karring,Dr.Gottlow,Dr.Laurell,Dr.Lundgren)
第五回のペリオコースでもGUIDOR Matrixの詳細に関してご紹介いただけるようなのでその辺り詳しくお話が聞けると思います。私も今からとても楽しみです。GUIDOR Matrix は 2009年にアメリカで再開され、今後改めて日本での販売も検討されているとのことです。昨年でGORETEX社もMembraneの販売を中止してしまったので、GUIDORのMatrix Barrieが販売されれば抜歯適応だった歯が保存できるようになり、患者さんにとっても福音となるに違いありません。
このGUIDOR Matrix は、臨床的な効果はもちろん、術者の操作性まで細やかな配慮がなされている作りとなっています。イエテボリでGuidor Matrix使用していた弘岡先生はそのことも知っているため、日本でも使用できるようになる事を心待ちにしています。操作性の良さは結果的に臨床効果を高める事にもなります。
今回日本での導入も視野にいれて弘岡先生の意見を伺うために、我々に講義をして頂いて(二時間もプレゼンテーションして頂けました!)ありがとうございました。
桂木さんのプレゼンテーションは自分たちの取り扱う製品への自信と愛情を感じさせてくれました。
ぜひ、日本でも取り扱えるようがんばって頂きたいと思います。